3000度のアトリエ

2019年10月7日

【調査・感想】ポロン脚本家の著書「わが子の頭をよくしませんか」

以下は内容について。当然ながら自分の偏見も含まれているのでご注意ください。1回しか読んでないので間違っているところもあるかもしれません。

主張をざっくり纏めると、
「現代は子供は勉強ばかりを親から強制されて、体が軟弱になるだけではなく、主体性すらも失われてしまう。それを補うものとしてソフトサッカーをしましょう。ソフトサッカーといった『遊び』は実は頭にもいいし、子供達は楽しんでやるので子供達の幸せにもなるんですよ」
といったものでした。

全体的な特徴
  • 母親に対して厳しい。「『○○だしねぇ』なんて母親の方は言うでしょうが、実は□□なんですよ」といった趣旨の文章がよく出る<
  • 遊びは科学的に○○なので脳にいい、といったことが語られるが、ソースは基本不明
  • 丁度いい遊びとして、逐一ソフトサッカーが推されている
  • 理解しやすいような語り口(途中、大脳にインタビュー(!?)して大脳の役割等を説明する等)を心掛けている
  • "機(とき)"という表現を多用する

  • 主張を読めば分かる通り前時代的な視点(現代から見れば今更?と思ってしまうところ)が多いのですが、先進的な点もありました。
  • 子供の生物学的特徴から、汗を多くかくので水分補給が大切、心臓に負担のかかり過ぎる練習はよくない、うさぎ跳びは疲労骨折のもと、と説く
  • あとがきにて"遊び"が市民権を持てていないことを気にしている

  • 大貫氏の文章に対し個人的な感想ですが、読者のレベルを低く見積もって講釈を垂れている印象が強く、ポロンが動物に説教するシーンと重なるなぁ、と思いました。
    後、上記の主張を具体的な例を交えて何度も何度も繰り返すので、げんなりするところがありました。(終)

    ※2023/2/12に文面を少し書き換えました

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